はじまりは2000年 “時間が目に見える”という設定を誰かに描かれてしまう前に、
なんとか先に人目に触れさせておきたいとの衝動で思案したあげく思いついたのが
「よいこ」の作中で作中マンガとして描くことでした。
2002年「ビッグコミック・スペリオール」にて4回連載
エッチコメディを描いていた者が「次はパニックマンガを描かせてください」と
言っても希望が叶うような甘い世界なわけも無く、また信用も無いわけで、
事あるごとに「スプライト」のアイデアを持っていることを
アピールし続けた結果、当時のスペリオール編集長の御理解も有り、やっと
4回連載という形で発表の場を与えられました(主人公は「大人」という条件)
残念ながら本格連載には持ち込むことができずに終わったため、とにかく
実績を積んで納得してもらうしかない、という事で・・・・
少年誌に挑戦したり、アクション描けます絵もそこそこ上手になりました、
たった4ページでドラマも作れます、って説得材料を提示できるよう努力。
それでも「武龍」が終わったあと半年以上かけて「スプライト」数話分のネームを
各編集部に見せて回りましたがOKを貰えることはありませんでした・・・。
その間、毎週4ページしかない「カッパの飼い方」の収入だけでは
アシスタントさん達への給料分にはならず、
貯蓄を切り崩しながら給料を支払うことになります。
このままでは生活が立ち行かなくなるので「スプライト」以外のネームを2本、
各数話分ずつ描いて営業したところ「紙ヒコーキ」という作品が「スペリオール」で連載が決定。
連載開始まで数ヶ月あったので数話分のネームを先行して作成していた頃、
人事異動というチャンスが訪れます。
新編集長は「よいこ」「武龍」を一緒に立ち上げた方で『ボクはスプライトで勝負したいんだよね』の一言で、とうとう念願の「スプライト」連載に至るわけです。
ただ『結果が出なきゃ、真っ先に連載終了だからね』って条件付きです(゜ーÅ)
11年掛けて、やっと辿り着きました、
それが「スプライト」です。